トーヨーカネツは9月25日開催の取締役会において、和歌山県有田市初島に新たな生産拠点を建設するための用地取得を決議した。物流ソリューション事業向けの新工場で、既存の和歌山工場(同市野)に隣接する立地となる。売主はENEOS株式会社で、同日付で契約を締結し、引き渡しも完了した。
取得した用地面積は33,608.77平方メートルで、このうち工場建設用地は27,076.74平方メートル。取得価額は8億1300万円で、資金は自己資金を充てる。新工場では作業や工程間搬送の自動化・ロボット化を進め、将来の取扱製品の多様化にも対応できる柔軟なレイアウトを備えた生産体制を構築する方針だが、建物・設備投資額や操業開始時期は現時点で未定としている。
背景には、省人化・省力化ニーズの高まりを受けた物流システム需要の多様化・高度化がある。同社は2030年に向けた事業成長を見据え、生産体制の再編と能力増強を検討してきた。現工場との機能分担により災害リスクを低減しつつ生産機能を最適化する狙いもあり、2030年に物流ソリューション事業売上高600億円規模に対応できる生産基盤の構築、現行比1.5倍の生産能力実現を目標に掲げる。
建物・設備を含む投資総額や操業開始時期は今後の具体化を待つ段階で、決定次第速やかに開示するとしている。なお、今年度の連結業績への影響は軽微とみられ、2027年度以降への影響は建設・設備計画の具体化にあわせて精査する方針だ。