オリエンタルチエン工業は2026年9月16日、AIやデジタル技術、フィジカルAI、ロボティクスなどを組み合わせて既存事業の強化と新規事業創出を目指す全社横断プロジェクト「X-AI」の始動を発表した。同時に、データ分析による経営支援を手がける株式会社KUROJIKA(東京都渋谷区、代表取締役・早川伸夫氏)と業務提携契約を締結した。
取り組み領域は、製造工程や品質データを活用した設備稼働最適化・予兆保全、熟練技能の可視化によるAI教育・技術伝承、フィジカルAIとロボティクスによる自動化、顧客基盤を生かした新サービス開発、営業・調達・管理でのデータ連携と多岐にわたる。KUROJIKAは卸売業・製造業向けに利益構造の可視化や現場実行支援を手がける知見を持ち、同社の分析力とオリエンタルチエンの技術・顧客基盤を組み合わせて具体化を進める。
背景には、労働力不足や熟練技能の継承、生産性向上、品質安定化といった製造業共通の課題がある。同社はチェーン・スプロケットなど動力伝達機器の製造で培った技術基盤とノウハウ、多様な産業分野にわたる顧客基盤を強みとしており、これに外部のデータ分析知見を掛け合わせることで、既存事業の収益力向上と新たな成長領域の開拓を一体的に進める狙いがある。
事業開始は2026年9月24日を予定。今後は現場と経営が連携しながら実証・検証を段階的に積み重ね、必要に応じて大学・研究機関やスタートアップなど外部パートナーとの連携も検討するとしている。当期連結業績への影響は現時点で未定で、重要な影響が判明した場合は改めて開示するとしている。