GFA株式会社は10月15日、2026年8月期(2025年9月~2026年8月)の連結業績が、7月に示した予想値から大きく下振れたことを公表した。売上高は予想2,222百万円に対し実績2,603百万円(前回予想比+17.1%)と上回ったものの、経常損益は未定としていたところ経常損失6,580百万円、親会社株主に帰属する当期純損益は純損失7,816百万円(1株当たり△211.52円)となった。
主因は複数ある。投融資事業で行ってきた営業貸付金債権を改めて評価し、貸倒引当金881百万円を計上。株主優待ポイントに関する引当金繰入456百万円も営業外費用に計上した。さらに、子会社化していたブロックチェーン開発会社Metabit株式会社(マレーシアMetabit.SDN.BHD.傘下)に関し、のれん等の減損損失1,277百万円(うちのれん1,210百万円)を特別損失として計上。加えて投資有価証券評価損249百万円、共同事業出資に係る出資金評価損961百万円も発生した。
最大の要因は暗号資産ディーリング事業からの撤退である。7月6日の取締役会決議を受け、8月末までに保有暗号資産の売却・処分を完了させたが、活発な市場が存在しない資産が多く、第3四半期末時点の評価額を大きく下回る価格での処分となった。この結果、暗号資産売却損744百万円・評価損1,962百万円が発生し、第3四半期累計で657百万円あった経常利益は通期で大幅な損失に転じた。なお、ネクスト・セキュリティ株式の株式譲渡実行日が8月31日となったことで、同社の損益が通期連結に含まれ、売上高は予想を上回った。
同社は今後、価格変動リスクを伴う暗号資産運用業務から完全に撤退し、法定通貨による安定収益を生む事業に経営資源を集中する方針を示した。2027年8月期の業績予想については、同日公表の決算短信を参照するとしている。