株式会社レオパレス21は2026年9月14日、シルバー事業を担う完全子会社の株式会社アズ・ライフケアと株式会社アズ・レジデンスの全株式を、日本革新投資(J-INC)がサービスを提供するファンドの間接的な株主とするSPCに譲渡する基本合意書を締結したと発表した。両社は特定子会社にあたり、譲渡が実施されれば特定子会社の異動が生じる。
譲渡価格は備忘価額とされ、実質的な取引の重みは金額そのものよりも事業からの切り離しにある。2026年9月下旬の最終契約締結、同年10月末のクロージングに向けてJ-INCと協議を進める方針で、正式決定時には改めて開示するとしている。
同社は2020年公表の事業戦略以来、賃貸事業への選択と集中を進めてきた。シルバー事業は2025年5月の中期経営計画「New Growth 2028」でも稼働率向上による早期黒字化が目標とされていたが、近年は営業損失が続いていた。今回、増収増益と賃貸事業を軸にした安定的な株主還元という財務戦略の基本方針に沿い、事業の安定運営を担保する形での一括譲渡を選んだとしている。
取引実施に伴い、2027年3月期第2四半期に連結で約36億79百万円、個別で約40億48百万円の特別損失を計上する見込み。これを受け、同社は2026年5月公表の業績予想を修正し、2027年3月期通期の連結親会社株主帰属当期純利益予想を222億円から214億円に、1株当たり当期純利益を69円87銭から67円36銭に引き下げた。売上高・営業利益・経常利益への影響は限定的とされている。