株式会社ジー・スリーホールディングスは2026年10月13日、連結子会社アスリナR&Dへの出資分について、個別決算で関係会社株式評価損3,500万円を特別損失として計上することを取締役会で決議したと発表した。同時に、2026年3月公表の2026年8月期通期連結業績予想と実績値との間に差異が生じたことも明らかにした。実績は売上高885百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は301百万円の損失で、いずれも前回予想を下回った。
アスリナR&Dは化粧品の製造販売業許可を取得し、オリジナル化粧品事業を開始していたが、開発・製造に想定以上の時間を要し、販売開始が遅延。中東情勢の不安定化による原材料・部材価格の上昇も重なり、供給・販売体制の構築が進まず売上が計画を大幅に下回り、債務超過の解消に至らなかった。この評価損は個別決算のみに反映され、連結決算では消去されるため連結業績への影響はない。連結全体の下方修正は、環境エネルギー事業における系統用蓄電所の事業用地・電力接続権の売却が買手との条件協議長期化で期中に実現しなかったこと、サステナブル事業の化粧品販売遅延、ライブコマース事業で在庫回転とキャッシュ・フロー改善を優先した結果、粗利率が想定を下回ったことが要因という。
35百万円の増資は、化粧品事業の基盤強化と拡大を後押しする狙いだったが、商品化の遅れと外部環境の変化が重なり、想定した収益化には届かなかった。
今後について会社側は、系統用蓄電所用地の売却交渉を継続し早期の売却を目指すとともに、各事業の収益化を進め、健全な財務基盤の構築と成長・収益性の高い分野への経営資源の重点配分を進める方針を示している。