キオクシアホールディングスは10月30日、取締役会で株主還元方針の策定と、剰余金の配当(中間配当・初配)の実施を決議した。基準日は2026年9月30日、1株当たり配当金は90円(株式分割前基準)、配当金総額は479億37百万円で、効力発生日は12月8日とする。
同社は2026年3月期を無配で終え、7月31日公表時点の配当予想も0円としていた。今回、これを一転させて初めての配当実施を決定した形となる。なお同社は10月1日付で普通株式1株を3株に分割しており、今回の配当額は分割前基準での記載となる。
背景には、AI関連需要の拡大を背景とした事業環境の改善があるという。業績とキャッシュ・フローが大きく改善し、財務健全性も高まったことから、事業成長への投資を続けながら株主還元を実施できる環境が整ったと判断したとしている。すでに8月には自己株式の取得も実施済みである。
今後については、設備投資や研究開発費、人的資本への投資、戦略投資(M&A等)、その他確定済みの将来支出を確保したうえで、ネット・キャッシュ・ポジションを維持しつつ、機動的な自己株式取得と累進配当を基本方針とする。中長期的に余剰となった資金については、その100%を株主還元に充当する方針を示した。