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銀行

メガバンク3強の寡占 —— 金利正常化が長年の逆風を追い風へ変える

銀行は三菱UFJ・三井住友・みずほの3メガが中心で、りそな・信託・ゆうちょ・地銀が続く。 バブル崩壊後の不良債権処理を経て、かつての都市銀行13行が3メガへと再編された。 2024年の日銀マイナス金利解除で、長年の超低金利という逆風が利ざや改善の追い風に変わりつつある。 ※ 銀行は「売上高・営業利益」ではなく「経常収益・純利益・総資産」で規模を見る(会計体系が事業会社と異なる)。

各社の全社連結(横断比較)

数値は各社の最新の全社連結(有報ベース)で、当該業界の事業“単独”ではない。 決算期は会社ごとに異なる(最新を含む期: 2026年3月期 前後)。

セグメント別(主戦場/非主戦場)

各社の事業別セグメント売上・利益。この業界の主戦場に当たるセグメントには主戦場を付けています。主戦場が見当たらない会社は、その事業が独立セグメントとして開示されていない(=全社の一部に埋もれている)ことを意味します。

株式会社 三菱UFJフィナンシャル・グループ主戦場側

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

国内最大の金融グループ。総資産は世界の銀行でも上位に入る。米モルガン・スタンレー等に出資。

株式会社三井住友フィナンシャルグループ主戦場側

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

メガバンクの一角。銀行・カード・証券・リースを擁する。

株式会社みずほフィナンシャルグループ主戦場側

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

メガバンクの一角。旧・第一勧業/富士/日本興業の3行が源流。

株式会社りそなホールディングス主戦場側

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

メガに次ぐ規模。信託併営でリテール(個人・中小企業)に重点。

三井住友トラストグループ株式会社非主戦場

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

信託銀行最大手。融資よりも資産運用・資産管理・不動産などの信託業務が主。

株式会社ゆうちょ銀行非主戦場

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

日本郵政傘下。預金量は巨大だが、貸出は限定的で運用(国債・投資信託等)が中心という特殊な収益構造。

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ非主戦場

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

地方銀行大手(福岡が地盤)。デジタル専業「みんなの銀行」も傘下に持つ。

株式会社千葉銀行非主戦場

この会社は当該期の収録データに事業別セグメントの売上・利益が含まれていません。

地方銀行の代表格(千葉県が地盤)。地銀の中では規模・収益力とも上位。

世界の状況

日本の上場企業だけでは業界の全体像は見えない。世界の主要プレイヤーを並べると、 この業界で日本勢がどの位置にいるのかが分かる。棒の長さは規模(売上・総資産・台数など)の目安。

① 世界の銀行 総資産ランキング

総資産で見ると世界の上位は中国の4大国有銀行が独占する。日本最大の三菱UFJ(MUFG)も世界上位に入るが、中国勢とは差がある。 バーは USD 概算での規模感。

#プレイヤー総資産(原文値)USD 概算・基準日
1中国工商銀行(ICBC)
RMB 48.8兆元
≈ $6.7兆・2024/12末
2中国農業銀行(ABC)
RMB 43.2兆元
≈ $5.9兆・2024/12末
3中国建設銀行(CCB)
RMB 40.6兆元
≈ $5.6兆・2024/12末
4中国銀行(BOC)
RMB 35.1兆元
≈ $4.8兆・2024/12末
5JPMorgan Chase(米)
$4.00兆
2024/12末
6Bank of America(米)
$3.26兆
2024/12末
7HSBC(英)
$3.02兆
2024/12末
8三菱UFJ(MUFG)日本
¥413兆円
≈ $2.6兆・2025/3末
基準日が異なる(中国・米・英=2024年12月末、MUFG=2025年3月末)。通貨・会計基準も異なり、 特に米国基準(JPMorgan・BofA)はデリバティブを相殺表示するため IFRS 採用行より総資産が相対的に小さく出る。 USD 概算は非公式(USD/CNY≈7.30、USD/JPY≈157.8 前提)。中国4大国有銀が世界1〜4位を占め、MUFG は日本最大で世界上位(概算9〜11位圏)。 出典: 各行公式決算

業界再編の系譜

いまの勢力図は、いくつもの企業が統合してできあがった。前身企業(左)が、どの企業体(右)にまとまったのかを図で示す。

都市銀行から3メガバンクへ

バブル崩壊後の再編で、かつての都市銀行などが3つの巨大グループに集約された。 右のボックスの大きさは、現在の総資産(規模)に比例している。

三菱東京フィナンシャル・グループ
UFJ ホールディングス
三菱UFJ フィナンシャル・グループ
2005 発足
さくら銀行
住友銀行
三井住友 フィナンシャルグループ
2001–2002 発足
第一勧業銀行
富士銀行
日本興業銀行
みずほ フィナンシャルグループ
2000 発足

業界の変遷(年表)

いまの勢力図がどう出来上がったのか。主要な出来事を時系列で並べる。各行の「出典」は発表元の一次資料へのリンク。

  1. 2000

    第一勧業・富士・日本興業の3行が共同持株会社を設立し経営統合(後のみずほフィナンシャルグループ)。

    出典: みずほFG 資料(金融庁提出, 2015)
  2. 2001

    さくら銀行と住友銀行が合併し、三井住友銀行が発足した。

    出典: 三井住友FG 公式「沿革」
  3. 2002

    持株会社 三井住友フィナンシャルグループが設立された。

    出典: 三井住友FG 公式「沿革」
  4. 2005-10

    三菱東京フィナンシャル・グループと UFJ ホールディングスが合併し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が誕生した。

    出典: MUFG 公式「沿革」
  5. 2013

    みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が合併し、現在のみずほ銀行となった。

    出典: みずほFG 資料(金融庁提出, 2015)
  6. 2015-11

    日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命の3社が東京証券取引所に上場した。

    出典: 日本郵政 公式(2015-11-04 上場会見)
  7. 2016-01

    日本銀行がマイナス金利政策を導入(当座預金の一部に ▲0.1%)。銀行の利ざやを圧迫した。

    出典: 日本銀行 公表文(2016-01-29)
  8. 2024-03

    日本銀行がマイナス金利政策を解除(17 年ぶりの利上げ)。長年の逆風が銀行の追い風に転じ始めた。

    出典: 日本銀行 公表文(2024-03-19)

よくある質問

銀行業界の主な上場企業はどこですか?

銀行業界の主な上場企業には、株式会社 三菱UFJフィナンシャル・グループ、株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社りそなホールディングスがあります(日本国内の上場企業ベース)。

銀行業界の世界の主要プレイヤーはどこですか?

① 世界の銀行 総資産ランキングによると、中国工商銀行(ICBC)(RMB 48.8兆元)、中国農業銀行(ABC)(RMB 43.2兆元)、中国建設銀行(CCB)(RMB 40.6兆元)、中国銀行(BOC)(RMB 35.1兆元)、JPMorgan Chase(米)($4.00兆)が挙げられます。